成分表示の正しい見方を知って自分の肌に合う化粧品を見極めよう!①
本日の美肌コラムでは、化粧品の成分表示についてお届けしたいと思います。
化粧品を販売するには、商品に配合されている成分を記載する必要があります。
よく化粧品の箱やWebサイトの商品詳細ページに書いてある成分表示の事ですね。
この成分を知る事で、その化粧品がどういうものなのかをある程度知る事が可能です。化粧品は何より自分の肌に合うかどうかが大事。ただ容器がかわいいからや、何となく良さそうだから、という理由で購入するのではなく、きちんと成分を理解して購入した方が、きっと自分の肌に合う確率も高くなるはずです。長年使っているコスメだって、年齢と共に変わる肌の状態によってある程度変えていく必要があります。ぜひ成分表記や成分自体の事を正しく理解して、効果的な化粧品を使って美肌ライフを満喫しましょう!
ちなみに今回は長くなるので回を分けてお送りしていきます!
化粧品の成分表記について
化粧品の成分は化粧品容器や外箱に書いてある、全成分や成分と表記され、水・グリセリンなどの成分名が書いてある部分の事です。
ここを見る事で、購入前に製品の特徴や自分の肌に合うかどうかを理解して買う事ができる為、記載方法や成分について知る事はとても大事なんです。
全成分表記のあれこれ
薬や化粧品にはきちんと国が定めたカテゴリーがあります。それが医薬品、医薬部外品、化粧品の3つ。
医薬品は主に薬局やドラッグストアで買える、病気の治療を目的としたお薬の事ですね。
そして医薬部外品と化粧品との違いは、役割の違いです。
医薬部外品は、基本的に『防止・衛生』が目的なのに対して、化粧品は『清潔・美化・保持する・魅力を高め健やかにする』などが目的となります。また、医薬部外品には厚生労働省が許可した有効成分が一定濃度配合されている必要があります。そして全成分の表示が義務付けられているのは化粧品だけなんです。
記載の順番
全成分表記は配合量が多いものから先に書いていく必要があります。その為、一番最初に書かれている成分が、一番配合量の多い成分という事になります。
また配合量が1%に満たない成分については、最後にまとめて書けば順不同に書いても良い為、最後の方に書いてある成分は1%未満のものがほとんどです。さらに着色剤については着色剤以外の成分をすべて記載した後に記載します。この着色剤についても順不同で掲載可能です。
記載不要な成分
実は全成分に表記しなくていい成分もあります。
これは企業が秘密にしたい、他社に真似されたくないような成分については、厚労省に許可されれば表記しない事も可能です。しかしこれは厚労省自体もよっぽどの事が無い限り許可しないらしく、あまり一般の化粧品には無いようです。
また、配合成分の保存の為に添加される防腐剤、酸化防止剤等は記載しない、配合成分中に混在する他の成分も記載する必要は無いと厚生省が示しています。
これはどういう事かと言うと、この化粧品を造る際に、ある成分を入れると、その成分にくっついてくる成分や不純物、その成分を防腐する為の成分、などの付随成分については記載する必要はありませんよ、という事です。
化粧品を構成する成分
化粧品を構成する成分は大きく分けると全部で4つあります。
この成分構成を知る事が、化粧品の成分を知る近道になります。
①ベース成分
②機能成分
③香料・色素成分
④品質保持成分
先ずはベース成分についてみていきましょう。
①ベース成分
ベースとなる成分で、化粧品のテクスチャー(質感)を決める成分でもあります。スキンケア化粧品は主に油性/水性/界面活性剤の3つに分けられます。メイクアップ化粧品はここに粉末成分が加わります。
油性成分
油性成分が入っている化粧品は油分があるため、オイルやノリのような質感のものが多いです。サビーナ自然化粧品で言えば、メルトフォームなどの洗顔フォームや、モイスチャースキンクエール、ナノセリューシュ、セレドポールエッセンスと言った油分が入っている化粧品などは、質感が水のような液体では無く、油やノリのようなイメージです。
油性成分例
ツバキ油/ヒマシ油/ホホバ油/ステアリン酸など
水性成分
水や水に溶けやすい成分で、化粧水などは基本的にほとんどがこの水で構成されています。水性成分には水、エタノール、多価アルコールと3種類あります。
この水だけとっても、精製水や天然水で色々種類があるんですが、ほとんどの化粧品には水やエタノールが入っています。
水性成分例
精製水/イオン水/海洋深層水/エチルアルコールなど
界面活性剤
洗剤などで一度は聞いた事があるかと思います。界面活性剤は何のために入れるのかと言うと、交じり合わない水と油を混ぜ合わせる為に入れます。成分表記で言うと、 ステアリン酸グリセリル と書いてあったら界面活性剤の事です。
界面活性剤例
ステアリン酸グリセリル/ジメチコンコポリオールなど
粉末
こちらは主にメイクアップ化粧品に使われる成分です。粉体で色付きのものや白色のもの、パール剤や体質顔料と言われるものがあります。
※体質顔料は他の顔料の増量剤などに使う。
粉末例
アルミナ/酸化チタン/酸化亜鉛など
どうでしょうか?ベース成分だけ見てもこんなに種類があって、さらに細かく見るとここからもっといろんな種類が出てくるんです。
全部覚えようとする必要はありませんが、入っているものがどういうものなのか、何のために入っているのかを知る事は重要なんです。
何故重要なのかは次のコラムで書いていきたいと思いますので、本日はここまで!
次回は②機能成分についてです。機能成分はまさにスキンケアに影響を与える部分で、保湿や美白、抗シワなどの直接的に肌に影響のある成分となります。
こちらも種類がいっぱいあるので、次回のコラムでたっぷりお伝えできればと思います。
それではまた明日!