【医師監修】正しい化粧品の選び方とは?肌質によるスキンケアの合う合わないを知ろう

スキンケア

・新しい化粧品を使ったらヒリヒリした
・急にニキビができた
・赤くなってかゆくなった
・顔がむくんだようになった

などなど、化粧品を使っていてこんな経験ありませんでしたか?

化粧品を使った時や、次の日の朝にこういった症状が現れたときは、化粧品が今の肌質・体調・環境にあっていない可能性があります。使った化粧品を見直してみましょう!

ということで今日の記事では自分に合ったフェイシャル化粧品を見極める方法について医師監修の元、説明していきます。

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化粧品が肌に合わないときの症状

自己判断で合う合わないを決めてしまうのも間違った判断につながりやすいため、先ずは自分に合わない化粧品を使ったときにありがちな症状を見ていきましょう。当てはまる化粧品すべてが合っていない、というわけではありませんが、あくまで目安としてご覧ください。

1.使った直後にヒリヒリした

化粧品を使った直後にヒリヒリする場合は、成分自体へのアレルギー反応、もしくは肌が弱って敏感になっている状態が考えられます。

特にアルコールや界面活性剤が配合されていると刺激が強く肌に負担がかかるため、ヒリヒリする場合があります。また、パラベンなどの特定の成分に対するアレルギーもあるため、確実にこの成分が原因と判断するのは難しいことがほとんどです。

2.赤くなってかゆみが出た

ヒリヒリ肌がひどい場合は赤みやかゆみが出てしまいます。これは肌が炎症やかぶれを起こす「接触性皮膚炎」という状態です。起こるタイミングはそれぞれで、化粧品を使ったあと・しばらくしてから・数日たって・塗ったあと紫外線にあたったら、など人によって異なります。

赤くなったり・かゆみが出たときは、すぐにキレイな水で化粧品を洗い流しましょう。肌が熱を持っているか確認し、熱を持っている場合は濡れたタオルで冷やして炎症を抑えます。かゆみがあっても、かいたりしないように気を付けましょう。

原因と思われる化粧品の使用をやめて、症状がひどい場合は薬局で薬剤師へ相談するか、皮膚科医を受診するようにしましょう。

3.翌朝ニキビ・吹き出物ができていた

化粧品を使った翌日にニキビや吹き出物ができた場合も肌に合っていない可能性があります。油分が多く毛穴に詰まってしまうことでニキビとなってしまいます。

また、食べ物や夜更かし、保湿不足による乾燥でもニキビができてしまう場合がありますが、こちらは生活習慣・スキンケアのやり方が誤っていたなどの原因によるもので、すべてが化粧品のせいというわけではないことを理解しておきましょう。

肌に合った化粧品を選ぶ4つのポイント

化粧品は基本的に次の4つを基準にして選ぶようにしましょう。
1.年齢/2.肌質/3.体調/4.環境
詳しく説明します。

1. 年齢で決める

年をとると肌質は変化するため、年齢で化粧品を選択するのが一番簡単かもしれませんね。例えば一般的に、20代は皮脂が多いため油分が多めの化粧品は選択しない方がよい・30代後半以降では肌が乾燥していく人が多いため、保湿機能が高いものを選ぶ。といった感じです。

しかし必ずしも年齢だけで肌質が決まるわけではないので、自分のただしい肌質を知ることをおすすめします。

2. 肌質で決める

肌質は主に普通肌・脂性肌・乾燥肌・混合肌の4つに分類されます。脂性肌であればニキビができやすいため油分は少なめタイプ・乾燥肌であれば保湿力が高めのタイプといったように、自分の肌質によって使う化粧品を決めるようにしましょう。

自分の肌質を知るには、簡易的な方法であればネットで検索したり、クリニックで相談したりなどいろいろとありますので調べてみてくださいね。

3. 体調で決める

生理のときに肌の調子が悪くなるなど、女性はとくにホルモンバランスによって肌が変化します。また、寝不足や風邪といった体調によっても肌質は変わってしまうため、それに合わせた化粧品を使うことが重要です。

一般的に体調が悪いときは肌も敏感になりがちなので、肌にやさしい処方の化粧品を決めるようにしたいですね。

4. 環境で決める

季節や環境によっても肌質は変化します。乾燥しやすい冬は保湿力の高い化粧品の方が効果的ですし、夏はさっぱりした化粧品の方がよい場合もあります。

自分の肌の季節変化を知って、化粧品を決めるようにしましょう。

各ポイントに応じた選び方について

ここからは、さきほどご紹介したポイントごとに詳しくみていきたいと思います!

年齢で化粧品を選ぶ方法

自分の肌質が分からないという人は、年齢を基準に選んでみてもよいかもしれません。ただしここでご紹介するのはあくまで一般的な内容のため、できるだけ肌質チェックや皮膚科で確認するなどして、自分の肌を知っておくようにしましょう。

20代の選び方

20代前半は皮脂がでやすく、ニキビに悩む人も多い傾向があります。そのため、炎症を抑えたり皮脂を抑制したりする成分が入っているものを選びましょう。ノンコメドジェニックテスト*済みの化粧品もおすすめです。

20代後半には、仕事や環境の変化によって肌悩みが変わる人も多く、乾燥してかさついたり大人ニキビに悩む人も増えます。そのため保湿に力を入れたアイテムを選ぶとよいでしょう。また、30代以降のシミ悩みを軽減するためにも、できるだけ毎日日焼け止めを塗るなどの紫外線ケアをすることが重要です。

*化粧品を肌につけてニキビができるか確認するテスト。

20代の選び方

・20代前半はニキビやテカリが気になる
 ⇒抗炎症作用・皮脂抑制作用・ニキビケアアイテムをとりいれる

・20代後半になると乾燥や大人ニキビが気になってくる
 ⇒乳液やクリームをとりいれて保湿に力を入れる。紫外線ケアは毎日行うこと

30代の選び方

一般的に肌の水分は30代から不足していていきます。しかし皮脂量はそのままの場合が多く、混合肌になりやすい年齢でもあります。肌が乾燥し毛穴が気になる人が増えてくる年齢。また、紫外線の蓄積ダメージによりシミが気になりはじめるのもこの年齢。

そのため、保湿力の高い化粧品を選ぶようにしましょう。また、シミや美白に特化したタイプもおすすめです。

30代の選び方

保湿力重視で選択。シミ・美白ケアに特化したものもおすすめ
おすすめ成分:セラミド・ヒアルロン酸・スクワラン・アミノ酸

40代の選び方

40代は30代に比べて皮脂量が大幅に減少していく年齢。化粧品も浸透しずらく、肌の土台となるバリア機能も低下しがちです。そこで浸透力の高いタイプ・保湿力の高いタイプを選ぶようにしましょう。

皮脂の代わりとなる、クリームやオイルといったタイプの化粧品をとりいれて、できるだけ水分を肌にとどめることを意識したい年齢です。もちろんシミや乾燥による小じわといった肌悩みに効果が期待できるタイプも併せてとりいれたいですね。

40代の選び方

保湿力の高いクリームやオイルをとりいれる。浸透力の高いタイプを選んで肌内部の水分保持を意識
おすすめ成分:セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン

50代~60代の選び方

閉経に伴い女性ホルモンが減少する年齢。肌のターンオーバーは20代の約2倍の期間を要するため、乾燥しやすかったり、シミ・しわ・ほうれい線・たるみといった肌悩みが顕著にあらわれてきます。

そのため、保湿力が高く、エイジングケア成分が配合された化粧品を選ぶようにしましょう。若い時に使って効果を感じなかったものでも、この年齢になると効果を感じることもあります。ヒト幹細胞培養液やレチノール・二―ルワン・ナイアシンアミドなどの成分も試してみるとよいかもしれません。

50代~60代の選び方

高保湿かつ、エイジングケア成分配合の化粧品をとりいれる
おすすめ成分:セラミド・ヒアルロン酸・コラーゲン・レチノール・ビタミンC誘導体・ナイアシンアミド

肌質で化粧品を選ぶ方法

自分の肌質を理解している人は、肌質で化粧品を選ぶようにしましょう。年齢や環境で肌質は変わるため、肌質は季節や年齢が変わるたびに確認するのがおすすめですよ。

普通肌さんが選びたい化粧品

普通肌は、肌の水分と油分のバランスが整っていて、キメが細かく毛穴が目立たない最もよい状態の肌です。この肌は良好な状態のため、化粧品が過度に合わないということは少ないかもしれませんね。

しかし普通肌の人でも、特定の成分によって異常がある・体調によって肌荒れを起こしている・季節で乾燥肌に傾いているといった場合は、体調・環境による選び方を参考にしてみてください。

乾燥肌さんが選びたい化粧品

乾燥肌は肌の水分と油分共に不足している状態です。この状態のときに選びたいのは保湿力の高いタイプの化粧品。また、乾燥がひどい場合は肌が敏感になりがちなため、低刺激のノンアルコールコスメなどを選ぶとよいですね。

肌にかゆみがでたり、白い粉がふいていたり、カサカサ・ざらざらしていたりするのは乾燥肌の兆候でもあるため、そんなときは注意しましょう。

脂性肌さんが選びたい化粧品

脂性肌の人は肌の水分と油分共に多めの状態。Tゾーンを中心にテカり気味・ベタつく・毛穴の開きが気になるといった悩みが出がちです。脂性肌に合う化粧品は、うるおいを残しつつ油分が少なめなタイプ

また、油分が少なめなタイプでも、必要以上につけてしまうとニキビの原因になることもあるため、適切な量をつけるのもポイントです。

混合肌(乾燥型脂性肌)さんが選びたい化粧品

混合肌(乾燥型脂性肌)とは、皮脂量は多いが、保湿機能の劣る肌のことです。角質の水分量が不足していて、吹き出物ができやすい特徴があります。油っぽくてニキビ悩みもありつつ、水分が少ないため部分的にかさつくこともあるというタイプ。さらにインナードライ肌や敏感肌になりやすいのも混合肌さんのポイント。

混合肌で選ぶ化粧品のポイントは、保湿力・浸透力・低刺激の3つ。しっかりと保湿をすることで肌の水分と油分のバランスを整えて、インナードライになりがちの肌へ浸透させる浸透力の高いものかつ、低刺激なものをチョイスしましょう。

体調&環境で化粧品を選ぶ方法

体調や季節によって化粧品を選ぶことも必要です。女性はとくにホルモンバランスなどで体調と共に肌質も変化するため、うまく付き合うことが大切ですね。

体調によって化粧品を選ぶ

単純に体調不良のときや、月経によるホルモンバランスの変化まで、状況によって肌も変化します。また、睡眠不足のときは、成長ホルモンが減少し肌状態が悪化してしまいます。

タイミングによって化粧品の選び方も変わってくるため注意しましょう。

環境によって化粧品を選ぶ

季節などの環境によって使う化粧品も変更しましょう。例えば秋冬は乾燥するので高保湿のタイプを選ぶ。夏はさっぱりめを選ぶ。というような感じです。

季節や環境に応じたスキンケアは以下の記事で詳しく説明しています。

まずはサンプルコスメ&パッチテストで確認

いかがでしたでしょうか?自分の今の肌質を見極めて、肌にあった化粧品を選んだりスキンケアを行うことで美肌に近づくことができます。

とはいえいきなり新しい化粧品をバンバン試すのも少し気がひける…という人は、サンプルコスメやトライアルセットと、パッチテストをうまく利用してみるのがおすすめです。

サンプル・トライアルセットについては以下でおすすめをご紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください。

この記事の監修者
監修医師の野口あかね 先生の写真
野口あかね 先生
美容皮膚科クリニック院長

医師免許取得後、初期研修を終え大学病院の精神神経科に入局。現在は美容皮膚科医として研鑽を積んでいる。

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この記事を書いたライター
サビーナウェルネスマガジン 編集部

サビーナ自然化粧品 美容部員によるメディア「美肌コラム」の編集部です。スキンケアやヘルスケアなど、肌に良い事、美肌、エイジングケアに関する事について様々な観点から記事を書き発信しています。