ヒアルロン酸の効果や副作用について詳しく解説!コスメの選び方も紹介!

スキンケア
ヒアルロン酸イメージ

ヒアルロン酸は美容成分の中でもメジャーであり、スキンケア用品の多くに使用されています。化粧水や乳液に含まれるほか、美容を目的とした注射にも成分の一つとしてよく使用される成分です。今回は、ヒアルロン酸の役割や期待できる効果、メリット・デメリット、コスメの選び方を説明していきます。

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ヒアルロン酸とは?

ヒアルロン酸イメージ

ヒアルロン酸は、身体の循環と代謝を助けているゼリー状の物質です。人体にもともと備わっているもので、皮膚や筋肉、軟骨など全身で活躍しています。

ヒアルロン酸といえば、特筆すべきはその保湿力です。ヒアルロン酸が蓄えられる保水量は、ヒアルロン酸の質量の600倍ともいわれています。乾燥していても水分を逃さないようにしてくれるので、肌の潤いやハリを保つために欠かせない要素です。身体のどこにでもあり、身体の細胞の働きを助けている特徴から、コラーゲンと混同しやすいかもしれません。

違っているのは、コラーゲンは鎖状に三重のらせんを描き、細胞同士をつなぎ合わせていて、ヒアルロン酸はその隙間を埋めて、コラーゲンの弾力性を高めている点です。ゴムのように弾力性をもって肌の土台を支えているコラーゲンの、クッションのような存在といえるでしょう。

生まれたての赤ちゃんや、小さな子どもの肌に触れると、やわらかさやなめらかさにハッとします。それは、ヒアルロン酸やコラーゲンがたっぷり存在するからです。しかし、ヒアルロン酸は年齢とともに減少していきます。ヒアルロン酸が少なくなるとしわやたるみにもつながるため、スキンケアで補い、減少スピードを抑えることが大切です。

ヒアルロン酸の効果

健康的で、みずみずしい肌を保つためには、ヒアルロン酸が欠かせません。水分を保持する力に優れたヒアルロン酸を含んだスキンケア用品を使用すると、ほうれい線や目元の小じわなどが目立ちにくくなるメリットがあります。

肌の奥にある基底層で作られた細胞は、28日間をかけて肌の表面に近い角質層まで上昇してきます。新しい細胞に押し上げられて古い角質が剥がれ落ちることをターンオーバーといいますが、加齢やストレス、不規則な生活などによってターンオーバーのサイクルが崩れると、古い角質が肌にずっととどまり、ごわつきやくすみ・シミ・黒ずみの原因にもなります。ヒアルロン酸は角質層を潤し、古い角質を剥がれやすくしてくれます。つまり、ターンオーバーを円滑にする手助けをしてくれるのです。

ヒアルロン酸の副作用

ヒアルロン酸を注射で注入する場合には、副作用が発生する可能性もあります。考えられる副作用としては、注射した部分の腫れやむくみ、痛みなどがあります。こうした副作用はヒアルロン酸の直接的な副作用というよりも、注射による副作用といえるでしょう。多くの場合短期間で収まりますが、解消しない場合には医師に相談しましょう。

また、目の周りなど皮膚の薄い部分に多くヒアルロン酸を注入した際に、ヒアルロン酸が透けて見えてしまうことがあります。これはチンダル現象といい、ヒアルロン酸を分解する「ヒアルロニダーゼ」を用いて溶解させることで解消できます。自分で解消したいからといって押したり、強くこすったりすることは避け、迅速に医師に相談しましょう。

ヒアルロン酸の違いと得られるメリット

ヒアルロン酸はその成分によっていくつかに分けることができます。それぞれの役割とメリットを見ていきましょう。

ヒアルロン酸Na

ヒアルロン酸Naは、一般的な化粧品で広く使われています。高濃度のものは粘度が高くなります。肌の表面の潤いを保ち、バリア機能をサポートします。保湿に優れていますが、角質層の奥にまでは届きません

スーパーヒアルロン酸

アセチル化ヒアルロン酸とも呼ばれます。油性成分を加えて、角質層になじみやすくしています。質感はさらっとしていて、軽い印象を与えます。上記のヒアルロン酸よりも高い保水力と柔軟性が特徴です。

加水分解ヒアルロン酸

ヒアルロン酸の分子を、加水分解によって低分子化したものです。低粘性かつ、超低分子のため、角質層に浸透して保水してくれます。

超低分子ヒアルロン酸

ナノレベルにまで低分子化したものです。HA4とも呼ばれます。ヒアルロン酸Naの分子は大きさが5万~100万以上あるのに対して、800という驚異的な小ささが特徴です。分子の小ささゆえに、角質層まで浸透してバリア機能を守ってくれます。また日焼けのダメージを防いだり、セラミドの生成を促進させたりするとされています。

ヒアルロン酸コスメの選び方

ヒアルロン酸を配合したコスメは、数え切れないほど多く出ています。自分に合ったコスメを選ぶためのポイントを解説します。

価格

スーパーヒアルロン酸を配合した化粧品は、傾向として高額になりがちです。ただしスーパーヒアルロン酸にも種類があり、原料価格に大きな開きがあるのも事実です。一般的にヒアルロン酸配合の化粧品で高額な物は、他の配合物によるものが大きいとみてよいでしょう。他の商品の成分などと比較して、検討しましょう。

配合濃度

成分表示の頭に「ヒアルロン酸」と記載されていれば、高濃度ヒアルロン酸が配合されています。しかし、高濃度であればよい、というものでもありません。他の成分や質感など、総合的に判断することが大切です。購入前に、サンプルやテスターなどで確認することをおすすめします。

目的に合わせて選ぶ

ヒアルロン酸の役割はあくまでも保湿・保水であり、しわやしみ、たるみがなくなることはありません。乾燥が原因でのしわやしみは予防しやすくなりますが、しわやしみそのものは残ってしまいます。ヒアルロン酸配合の化粧品で、このようなメリットを謳うものは、間違いとみて購入を避けた方が無難です。

ヒアルロン酸注入のメリット・デメリット

「できてしまったしわを消したい」といった場合には、ヒアルロン酸注入という方法もあります。最近はリーズナブルになり、かなり身近な存在となっています。

メリット

しわやたるみなどが気になるところに、直接ヒアルロン酸を注入して行います。皮膚の内部から肌を持ち上げ、しわやたるみなどが目立たなくなります。注入直後から効果を実感でき、保湿効果もあることから、人気の高い施術です。

デメリット

副作用も少なく比較的安全ではあるものの、100%ではありません。施術を行う医師のスキルにもよりますが、皮膚に傷が付くなどトラブルのリスクがあります。また、ヒアルロン酸は時間とともに体内で吸収されていき、定期的な注入が必要となります。

まとめ

日々のスキンケアや、生活習慣を見直して、自分の身体をいたわることもまた、1つのエイジングケアです。それでも肌のトラブルは避けては通れませんが、ヒアルロン酸の力を借りながら、上手に付き合っていきましょう。

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この記事を書いたライター
サビーナウェルネスマガジン 編集部

サビーナ自然化粧品 美容部員によるメディア「美肌コラム」の編集部です。スキンケアやヘルスケアなど、肌に良い事、美肌、エイジングケアに関する事について様々な観点から記事を書き発信しています。