洗顔の回数はどれくらいがベスト?タイミングや方法も解説
日々何気なく行う洗顔は、肌をきれいに保つスキンケアの基本です。
一日に何度も洗顔して、肌のテカリやベタつきを抑えているという人もいるでしょう。
しかし、洗顔の回数の多さによって肌トラブルが改善されるわけではありません。かえって、肌トラブルの原因になることもあるので注意が必要です。
洗顔のベストな回数を含め、タイミングや方法について紹介いたしますので、正しい洗顔を身につけましょう。
洗顔はなぜするの?
毎日当たり前のように行う洗顔ですが、なぜ必要なのか具体的な理由はご存知でしょうか。
クレンジングと洗顔の役割を一緒にする人もいますが、それは大きな間違いです。
まずは洗顔の役割についての知識をつけていきましょう。
洗顔の役割とは?
洗顔の役割は、汗やホコリなどの水性の汚れを落とすことです。
タイミングによって細かく役割に変化はありますが、余分な皮脂や汚れを落とすことによって肌を美しく保つ役割は変わりません。
洗顔をせずにスキンケアに移ってしまうと、汚れや皮脂が十分に落とされず、肌トラブルになってしまう恐れがあります。
クレンジングと洗顔の違い
洗顔は汗やホコリなどの水性の汚れを落とす一方、クレンジングはメイクなどの油性の汚れを落とすのが役割です。
洗顔とクレンジングが落とせる汚れはそれぞれ質が異なります。そのため、どちらか一方に頼っても、その日の汚れや皮脂は落ちないのです。クレンジングは油性の汚れには強いものの、水性の汚れを落とす効果は弱くなっています。
クレンジングと洗顔をきちんと使うことが、美肌の土台づくりにつながるといって良いでしょう。
洗顔のタイミングや頻度
洗顔は、一日に朝と夜の2回がちょうど良いタイミングです。なぜ朝と夜に洗顔を行うのが最適なのか、それぞれチェックしていきましょう。
朝の洗顔
朝の洗顔には、眠っている最中に分泌された汗のほか、皮脂や肌についた寝具のホコリやゴミを洗い流す効果があります。
「眠る前にしっかりとスキンケアをするから朝の肌はきれい」というイメージがあるかもしれませんが、就寝中も汗をかいたり、皮脂が分泌されたりしています。
寝具のほか、空気中にもホコリが舞っているので、朝の肌は汚れがたまっているのです。しかし、朝に起きてすぐに洗顔をすれば肌の汚れは落ち、そのあとのスキンケアも浸透しやすくなるでしょう。
夜の洗顔
夜の洗顔はメイク汚れを落とすだけではありません。
日中に分泌された皮脂や汗はもちろんのこと、外出することで付着するホコリやゴミ、花粉などを洗い流す効果もあるのです。夜に洗顔を行えば、より清潔な状態で眠りにつけます。
クレンジングの洗い残しを取り除くこともできるので、肌トラブルも避けられるでしょう。
夜の洗顔を行う際は、クレンジングをしてから入浴したあとの毛穴が開いた状態を狙えば、汚れや皮脂が落ちやすくなります。
一日3回以上洗顔するとどうなる?
洗顔は余計な皮脂や汚れを取り除きますが、一日3回以上も行ってしまうと逆効果です。
必要な皮脂までもが取り除かれてしまい、肌が乾燥してバリア機能が低下する恐れがあります。
とくに脂性肌の人は「洗顔を多くしてテカリやベタつきを抑えたい」と思うかもしれません。しかし、過剰な洗顔によって必要な皮脂や保湿成分も取り去られてしまうリスクは忘れないようにしましょう。
また、皮脂が必要以上に取り除かれると、肌は不足した皮脂を補い肌の乾燥を防ぐために、皮脂を過剰に分泌する働きをします。肌のターンオーバーも乱れてしまい、ニキビやくすみなどの肌トラブルを引き起こす原因にもなるので、一日の洗顔回数は2回までに留めましょう。
洗顔の正しい方法
洗顔は単に顔を洗っているだけでは、得られる効果が軽くなる恐れがあります。
正しい洗顔方法を紹介いたしますので、スキンケアの基本を見直すきっかけとしてお役立てください。
しっかりと泡立ててぬるま湯ですすぐ
洗顔をする際は、洗顔料をしっかりと泡立てることが大切です。
洗顔料に少しずつ水を加えながらしっかりと泡だて、きめ細やかな泡をつくります。
泡の濃密さは、手を逆さにしても落ちないくらいが理想です。素手での泡立てが難しい場合は、泡立てネットを使うと良いでしょう。
泡を落とすときは、ぬるま湯で丁寧に行うのがおすすめです。
お湯が熱すぎると、必要以上の皮脂を取り除かれてしまいます。
洗顔後はすぐに保湿する
泡をすすぎ洗顔が終わったら、すぐに保湿しましょう。
保湿力の高い洗顔料を使っていても、洗い上がったままの状態を放置すると乾燥が進んでしまいます。タオルなどで顔の水分をやさしくふきとったあとは、なるべく早めに化粧水をつけるようにしてください。
まとめ
洗顔は肌をすこやかに保つための基本のスキンケアです。
洗顔を適当にすると、肌への負担が大きくなり、日常的に肌トラブルが生じてしまうでしょう。
クレンジングと洗顔の役割の違いを押さえ、それぞれのポイントを守ることが美肌を保つ秘訣でもあります。
洗顔のタイミングや頻度を守り、正しい洗顔方法を行えば、肌トラブルの改善にもつながるかもしれません。肌への悩みがある人は、まず洗顔から見直してみると良いでしょう。