化粧品の全成分表示を分かりやすく理解!自分にあったコスメを選ぶ方法
新しい化粧品を買う使うとき、成分表示はチェックしていますか?
昔に比べて成分表記を見る人も増えてきましたが、日本ではまだまだ成分表示まで見ていないという人は多いですよね。
海外では使う化粧品の成分をチェックするのが当たり前になりつつある今。
ただしい成分表の見方を知って、自分に合った化粧品を選ぶようにしていきましょう!
美肌カウンセラー
YUI
というわけで、この記事では成分表の見方を知って、自分に合った化粧品を選ぶコツをできるだけ分かりやすくお教えいたします。これを知っておくと化粧品選びが楽しくなりますよ!
全成分表示とは?
化粧品のボトルや箱に記載してある成分表示。きっと一度は見た事がありますよね。
例えば以下のような内容が全成分表示です。
全成分/水、BG、グリセリン、ペンチレングリコール メチルグルセス-10、セレブロシド、グルコノバクター培養液、ヒアルロン酸Na加水分解ヒアルロン酸、アセチルヒアルロン酸Na、ナイアシンアミド、グリチルリチン酸2K、トレハロース、ダイズ種子エキス、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル、ポリクオタニウム-51、シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、PEG-30水添ヒマシ油、PEG-60水添ヒマシ油、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、カルボマー、キサンタンガム、水酸化Na、エタノール、 エチドロン酸、フェノキシエタノール
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いきなり色々な名前が表示されております。ちょっと分かりにくいかもしれませんが、まずは細かく知ろうとせず、全成分とはこんな表示がされているもの。という事だけ知っておきましょう。
何故全成分表示が必要なの?
そもそも何故化粧品は全成分が商品に表記されているのでしょうか。
これは法律で定められている決まりでもありますが、やはり何が入っているか分からないものを顔や体に塗ったり、飲んだりというのはやりたくありませんよね。また、消費者から見て化粧品を選びやすくする事・企業側に品質と安全性確保の責任をもたせるのも目的です。
ちなみに全成分表示が義務づけられているのは化粧品のみで、医薬部外品には基本的に全ての成分を表示する義務はありません。ただし厚生労働省が認可した「指定成分」を表示する必要があります。また、法律ではありませんが、業界の自主基準としては医薬部外品も全成分表示を行うということが決まっているので、たいていの医薬部外品は全成分表示をしています。
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美容健康系の商品には、化粧品・医薬部外品・医薬品の3つがあります。簡単に言うとレベルが上がるほど効果が高いものと思ってください。
Lv.1 化粧品…効果・効能が緩和的な成分で[清潔・美化・健やかにする]が目的
Lv.2 医薬部外品…効果・効能が有効な成分が含まれた[防止・衛生]が目的
Lv.3 医薬品…病気の[治療]を目的とした薬
※実際の商品のレベルが高いというわけではありません。ここではあくまでも分かりやすくするための表現としてレベルを使っています。
全成分表示のルール
この全成分表示は、色々なルールによって書かれています。そのルールを簡単に説明します。
ルール①配合量が多いものから先に記載
全成分は配合量の多いものが先に来るように記載されます。例えば以下の成分の場合、一番多いのは「水」という事になります。ただし全成分表示では、その配合量までは分かりません。
美肌カウンセラー
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配合量まで分かってしまうと、誰でもその商品を真似して作ることができてしまいますよね。メーカーの機密情報としてもそこは公にはできないポイントなんです。
ルール②1%以下しか入っていない成分は順番関係なし
1%以下の少量しか入っていない成分に関しては、順序は関係なく記載できます。つまり、最後の方に書いてある成分の順番は関係ありませんよ、ということです。もちろん全成分が1%以上配合されている場合は、順番通りの配合率ですが、そこまでは全成分表示だけでは判断できません。
ルール③香料・着色剤が入っている場合は最後に記載する
成分として香料や着色剤が入っている場合は、それ以外の成分を記載した後に記載します。例えば以下のようなイメージです。
この時、着色成分についても配合量による順番は関係なく、順不同で記載されます。
美肌カウンセラー
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基本的に着色剤が配合されている化粧品はメイクアップ系の商品ですね。
全成分表示ルールまとめ
①配合量が多いものから先に記載
②1%以下しか入っていない成分は順番関係なし
③香料・着色剤が入っている場合は最後に記載する
化粧品の全成分を見極めるポイント
それではルールについて知ったところで、全成分表を見るポイントを解説していきたいと思います。
刺激の少ない化粧品の選び方①:頭3つに注目
化粧品の全成分を見ると、最初はやはり一番前の成分を見ると思います。ものにもよりますが、だいたい最初から3つくらいまででその化粧品を構成する成分のうち90%程度が分かります。
化粧水やジェル系の場合はそのほとんどが水・ベース成分(BG・グリセリン・PG・DPG・エタノールなど)で、それ以外が美容成分・防腐剤・香料といった感じです。
そして頭3つに上記のベース成分のうち、PG・DPG・エタノールが記載されている場合は注意しましょう。といっても乾燥肌や敏感肌の人は注意した方がいいですが、肌が丈夫な人はある程度これらの成分が配合されていても問題は無いかもしれませんね。
乾燥肌・敏感肌・混合肌といった人は、どのような肌(敏感肌)でも相性がよい成分と言われているBG・グリセリンが配合されたタイプがよいかもしれません。
刺激の少ない化粧品の選び方②:下の段に注意
成分にアレルギーがあると、使ってみて刺激と感じてしまうことがあります。これは人によってまったく異なるため、一概にどの成分がダメとかは言えませんが、アレルギーになりがちな成分というのがあります。
それが石油系の合成成分や防腐剤など。基本的にそういった成分は全成分の最後に記載されていることが多いです。
もちろん最後に記載されているので1%以下しか入っていいないのですが、少量でもアレルギーと感じてしまったり、翌朝顔が腫れていたということもあります。(←筆者の体験談)
そのため、全成分表示の最後の段に以下の成分が配合されている場合は、少し注意しておいてください。
・メチルパラベン
・ミネラルオイル
・エタノール
ただしこちらの成分が入っているから全ての化粧品がダメ、というわけではありませんので、あくまで参考程度にしておきましょう。
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判断方法としては、化粧品を使ってみてなんだかヒリヒリする・赤みや腫れが出た・翌日顔がむくんでる気がするといった症状がある場合、全成分表記をチェックするようにしましょう。症状が出た化粧品のほとんどにメチルパラベンが入っていた・エタノールが入っていたという場合は、その成分がアレルギーや体質的に合わない可能性が高いです。
効果が高い化粧品の選び方:1%のラインを判別しよう
続いてご紹介する見方がわりと重要なのですが、成分表示のだいたいの1%ラインを判別できるようになりましょう、ということ。
最初にお話しした通り、配合成分は基本配合量が多いものから順番に記載されていますが、1%以下の成分の掲載順序に決まりはありません。
つまり1%以下の成分は、0.5%だろうと0.1%だろうとその配合量の予測はできないということです。
ということは、「この成分から下に記載されているのは1%以下の成分」というのが予測できれば、それより上に機能性成分が書かれていると、機能成分の配合量が多い=効果が期待できる可能性が高まります。
ではどんな成分がそのラインとなりやすいのかをご紹介しておきます。それはズバリ
・ヒアルロン酸系
・コラーゲン系
・植物エキス系
上記のような成分が、100%ではありませんが1%のラインとなる場合が多いです。
例えば加水分解ヒアルロン酸は、使用料が0.01~1.0%と決まっているため、1%以上配合されることはまずありません。
つまり、先ほどの全成分で説明すると、上記の赤丸あたりが1%のラインとなります。
注意点としてはヒアルロン酸や1%以下の成分は配合率が低いからダメなのか?と言われるとそうではなく、あくまで1%以下でも十分・またはそれ以上入れても意味がないか逆に刺激になる、といった理由からその量になっているということは知っておきましょう。
ただし、機能性成分については配合率が高い方が効果が高い、という成分もあります。
上記全成分表示の「セレブロシド」などはその典型で、セレブロシド=天然セラミドは、5%以上配合されていないと効果はほとんどないと言われています。
そしてしっかり1%のラインを超えて配合されている点から、この全成分表示の化粧品は、セラミド系の化粧水か保湿ジェルである可能性が高いですね。
また、そもそも化粧品の成分(ベース成分・機能性成分など)についてもっと詳しく知りたいという人は↓こちらからご覧いただけるので参考にしてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。もちろん化粧品の全成分表示を見るだけで全てが分かるわけではありません。というのも化粧品の効果は、成分種類・その配合量・組み合わせで決まってくるから。
全成分表示で分かるのは、成分種類と組み合わせだけで、実際に何%その成分が配合されているかは作っているメーカーしか知り得ない情報です。
また、成分によっては5%配合しないと効果がないもの・1%でも十分効果が発揮できるもの・入れすぎると刺激になっちゃうものなどなど、モノによって必要な配合率は異なるため、「この成分が含まれてるから期待する効果がある!」とか「これが含まれてないから肌への刺激は無い!」という風に一概に決めつけることができません。
なのでこの記事でご紹介する見方は、「恐らくこういうタイプの化粧品なんだな」とか「この成分は私の肌に合いにくいからやめておこう」というのが分かる程度になります。
でもそれだけ分かれば十分ですし、何も知らないよりは絶対に自分に合った化粧品に出会える確立は高まると思います。
ぜひ参考にして、次の化粧品を選んでみてくださいね。
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