成分表示の正しい見方を知って自分の肌に合う化粧品を見極めよう!③
今日で最後の成分構成シリーズ!前回は「機能成分」についてお話しいたしましたが、本日は最後の構成成分である、香料・色素成分と品質保持成分についてお話していけたらと思います。
香料・色素成分 とは
こちらは書いてある通りの構成成分で、化粧品の香料と色素を構成する成分です。香料は匂いを決める成分、色素成分は肌につける色や化粧品自体の色の為に配合されます。
香料
香料には天然のもの、合成のものと様々な種類があり、約1500種類程度が化粧品に使用されているらしいです。役目としては、原料の匂いを隠すためや、香りによっては気持ちをリラックスさせたり良い心理状態にする事で肌へも良い影響があるとされて配合する事が多いです。
色々な種類があって、組み合わせて香りをつくるため、香料も1種類だけが入っているわけでは無いのですが、成分表には”香料”とひとまとめに記載する事が認められています。その為、ここに書いてある香料はほとんどが成分表には記載されていませんので注意してください。※香料として使用されていない成分については表記されている場合もあります。
ちなみにサビーナ自然化粧品の化粧品はほとんどが無香料となっています。
カミツレ水 / セイヨウハッカエキス / タウリン / ダマスクバラ花エキス / ニオイテンジクアオイ水 / ハッカ水 / ユズ水 / ヨモギ水 / ラベンダーエキス / ローマカミツレ花水
色素成分
色素成分の用途は主に、皮膚や髪に色をつけるメイクアップと、化粧品自体に色をつけて外観をよく見せる事の2つです。
そしてその種類としては次の3つに分類されます。
①顔料こちらは基本的に粉体状の食材で、メイクアップの着色剤として使われる色素です。
ウコンエキス/カオリン/合成金雲母
②有機合成色素
こちらはタール系の色素で、鮮やかな発色が表現できる事が特徴です。よくリップなどで赤色201とか、赤102などと書かれている色素になります。
法定色素として定められたものが83種類あり、それ以外はアレルギーなどの問題から規制されていたりします。最近では合成色素不使用の化粧品なども出てきていて、特にリップなどは口を通して体内に入る可能性がある為、すぐに症状が現れないとしても幾分か注意は必要かと思います。
ちなみにサビーナのリップはタール系合成色素は一切使っておりません!
赤2 /赤102 /赤105/黄4 /緑3/青1/赤201 /赤205 /赤221/ 橙203/黄202(2)/赤506
③天然色素
自然界に存在する動植物や鉱物から採取される色素です。昔から自然界で取れる原料を使って色をつくる事は行われてきましたが、着色力なども合成色素に比べると弱く、価格も高くなる傾向がありますが、安全性は高いため私は天然色素使用のリップの方が好きです。
ベニバナ赤/ムラサキ根エキス
品質保持成分とは
品質保持成分というのは読んで字のごとく、品質を保持する為に入れる成分の事です。例えば化粧品が劣化しないようにする酸化防止剤や、腐らないように入れる防腐剤、酸性アルカリ性を調整するpH調整剤などがあります。
酸化防止剤
酸化するというのは鉄で言うとサビるという事です。使い続けるうちに空気に触れて酸化すると化粧品の品質が落ちる為、成分として入れられます。肌の酸化を防ぐ抗酸化成分というのもありますが、こちらは別物で、酸化防止剤は化粧品自体の酸化を防ぐ為に入れられる成分です。
BHT /アスコルビン酸/クエン酸ナトリウム / 天然ビタミンE/ トコトリエノール / トコフェロール /フィチン酸液
防腐剤
防腐剤はカビの発生を防ぐ為に入れられる成分です。化粧品は未開封で3年間は品質を保持できないといけません。それは法律で定められています。その為防腐剤を入れて品質を保持しなければならないのですが、この防腐剤にも天然のものと科学的に合成したものとがあります。
BG/PG/メチルパラベン/エチルパラベン/カプリル酸グリセリル/グリセリン脂肪酸エステル/クロルフェネシン/アスコルビン酸/サリチル酸 / ジプロピレングリコール/ ソルビン酸カリウム / デヒドロ酢酸ナトリウム /パラオキシ安息香酸メチル
pH調整剤
pH調整剤は、化粧品の酸性、アルカリ性を調整する成分です。
基本的に人間の肌は弱酸性です。弱酸性というのは、pH5やpH6くらいの状態の事。pHの値が低いほど酸性に近づき、pH0は塩酸となります。
そしてpHの値が高くなるほどアルカリ性となりpH14が水酸化ナトリウムとなります。皮膚がアルカリ性に傾くと、外的刺激に弱い状態になってしまう為、このpH調整剤で中和したり、化粧品そのものの劣化を防いだりする役目があります。
クエン酸/クエン酸Na/AMP/水酸化Na/水酸化クロム/水酸化K
その他にも品質を保持する為の成分として、化粧品を濁らせたり変色させてしまう原因を解消する「キレート成分」、乳化を安定させたり化粧品にとろみを加えたりする「増粘成分」などがあるんですが、あまり長くなりすぎるとあれなので、今回はこの辺にしておきたいと思います。
化粧品の成分は本当に様々な成分があり、今も新たな成分が発見、研究されていたりします。すべての成分を知る必要はありませんが、できるだけ成分の知識もつけていく事で、自分自身の判断で自分の肌に合うコスメ用品を見つけていきたいですよね☆
それでは今日はここまで!またお会いしましょう~♪