スキンケア製品のつけすぎがNGな理由。ちょうどいい量ってどれくらい？

保湿成分や美容成分を肌にたっぷり浸透させようと、スキンケア製品をつけすぎてしまうことってありませんか？つけすぎのスキンケアは、実は肌に負担をかけているかもしれません。

しかし、つけすぎはよくないといっても、つけなさすぎも肌によくありません。健やかな肌をキープするには適切な量をつけることが大切です。

適切な量を見極めるために知っておきたいことや、スキンケアの見直しのポイントについてご紹介します。

スキンケア製品をつけすぎると？

化粧水や美容液、乳液などには肌によい成分がいろいろと入っています。しかし、つければつけるほど美しい肌になれるかというと、必ずしもそうではありません。

記載されている使用方法や推奨使用量を守って使うのが基本です。つけすぎるとどんな影響があるのか、詳しくみていきましょう。

肌トラブルの原因になることも

肌のタイプにはいろいろあり、季節や体調によっても肌のコンディションは変化するものです。

肌が油分をあまり必要としていないときに、重めのクリームやたっぷりの乳液を塗ると、肌のベタつきやかゆみ、毛穴の開き・詰まり、ニキビなどの原因になることがあります。

肌のお手入れでは保湿が大切ではありますが、スキンケア製品のつけすぎによって肌のバリア機能を低下させてしまうこともあるのです。

摩擦によるダメージが大きくなりやすい

たっぷりのスキンケア製品を肌に塗る場合、そのぶん時間がかかりますよね。

化粧水を何度も繰り返して肌に重ねづけしたり、たっぷり時間をかけてクリームを塗りこんだりするとき、お手入れ中ずっと肌を触っていることとなります。肌に何かを塗るときには、肌と手の間に摩擦が生じています。

肌をやさしく触ることが基本ですが、それでもスキンケアの時間が長ければ肌にダメージを与えてしまうのです。肌によかれと思ってやっていることが、実は肌への負担になっているかもしれません。

いろいろなアイテムの塗りすぎにも注意

スキンケア製品には、化粧水・美容液・乳液・クリーム・部分用クリーム・ブースター・フェイスパックなどの種類があります。

いろいろなものがありますが、使うアイテムが多ければ多いほどきれいな肌になれるというわけではありません。自分の肌に必要なものを知り、肌に足りないものを補ってあげることが大切です。

基本的にはメーカーが提示している使用方法に沿って使いましょう。また、アイテムや成分同士の相性もあります。しかし1つずつのアイテムの成分をチェックして相性を確かめるのは大変ですよね。スキンケア製品をライン使いすれば、相性の悪い組み合わせを避けることができます。

スキンケア製品の「つけすぎ」と「つけなさすぎ」どっちがいい？

スキンケア製品の使用量に悩むことも多いですよね。使用量が多いのと少ないのはどちらがよいのでしょうか。

つけすぎるよりは少し足りないくらいがよいことも

スキンケア製品のつけすぎは、肌トラブルの原因や肌への負担になることがあります。そのため、つけすぎるよりは少し足りないくらいの方がよいという声もあります。

こっくりしたクリームやオイルは、つけすぎるとニキビや赤みの原因となることもあるため注意が必要です。
しかし化粧水であればもったいないと少なめで使うより少し多めの方がよいかもしれませんね。アイテムに応じて肌にあわせた判断が必要になってきます。

つけすぎによってスキンケア製品の買い替えのサイクルも短くなりますよね。開封後の使用期限前に使いきる必要はありますが、あまりにも早く使いすぎてしまうと経済的な負担も大きくなります。

適切な使用量を知ることが大切

つけすぎはよくないですが、一方で使う量が少なすぎると保湿が十分にできず、乾燥による肌トラブルが起きやすくなってしまいます。

スキンケアにおいて、適切な使用量を知ることはかなり重要なことなのです。

メーカーが示している推奨使用量を守ることが基本ですが、人によって顔の大きさは違いますし、肌の状態も違いますよね。推奨使用量がすべての人にあてはまるわけではないのです。

肌が健やかな状態を維持するために必要な量が、スキンケア製品の適量です。まずは自分の肌質を知り、季節や体調によって変化する肌の状態に合わせて量の調節をしましょう。

スキンケアに迷ったら肌へのやさしさを重視しよう

いろいろ試しているけれど、あまり肌の調子が上がらないという場合もありますよね。自分に合ったスキンケアに悩んでいるなら、肌へのやさしさを重視してみてはいかがでしょうか。

アルコールフリーを選ぶ

化粧品におけるアルコールは、エタノールのことです。エタノールを配合することで、皮脂や汚れを落としたり、殺菌したり、肌を引き締めたりといった効果が得られます。

一方でエタノールは肌を乾燥させたり、刺激を与えたりすることも。敏感肌や乾燥肌、炎症を起こしているような肌の場合は特に、エタノール配合の製品は控えておくのが無難といえます。

また、アルコールアレルギーの人がエタノール配合の製品を使うと、肌が赤くなったり、ヒリヒリしたり、荒れたりといった肌トラブルが起こってしまうため注意が必要です。

無添加や自然派の製品を選ぶ

無添加の製品とは、石油系合成界面活性剤・酸化防止剤・鉱物油・合成香料・合成着色料などの添加物を配合していない製品を指すことが多いです。

自然派のスキンケア製品は、自然由来の原料を主に使用し、化学的な成分を極力使用していないものです。美容成分が多く配合されていたり、肌が持っている力を引き出してくれたりといった特徴を持つものもあります。

無添加や自然派といった肌へのやさしさにこだわった製品は、肌に悩みを抱えていたり、肌が敏感であったりする場合にも使いやすい化粧品であるといえます。

洗顔フォームから見直しを

スキンケアというと化粧水や乳液をつけることに意識が向きがちですが、洗顔も大切です。

洗顔はスキンケアの過程における基本であり、洗顔後につける保湿剤の浸透をサポートしてくれる大切なものなのです。スキンケア製品の効果をしっかりと得るためには、洗顔で汚れや古い角質をきれいに落とす必要があります。

洗浄力の強すぎる製品や刺激がある製品を使うと、デリケートな肌にダメージを与えてしまいます。そのため、洗顔フォームから肌への負担が少ないものを使用するのがおすすめです。

まとめ

スキンケア製品をつけすぎると、肌トラブルの原因になったり、肌への摩擦によってダメージを与えたりする可能性があります。肌によかれと思ってやっていることが、実は肌に負担をかけている場合もあるのです。

ただし、つけなさすぎることも乾燥などの原因になり、肌トラブルにつながってしまいます。健やかな肌をキープするためには、適切な量を使うことが重要です。

製品に記載されている使用量を使うことが基本ですが、適切な量は肌質や肌の状態によっても変わってきます。自分の肌の状態をよく見ながら、適量を見極めましょう。

スキンケアに悩んでいる場合は、無添加や自然派などの肌へのやさしさを考えられた製品を試してみるのもひとつ。スキンケア製品を見直す際は、洗顔フォームから見直すことをおすすめします。