化粧品アレルギー発生のメカニズムとは?分かりやすく知ってむくみ・炎症を無くそう

スキンケア

化粧品が肌に合わない、翌朝顔が赤くなっていた、などなど、化粧品に対してのアレルギーはどうして発生するのでしょうか。全ての化粧品が肌に合えば、こんなに簡単なことはないのに。合う合わないが使ってみないと分からないから、コスメジプシーになってしまう。

そんな人ができるだけ自分に合う化粧品を見つけられるように、本日は化粧品のアレルギー発生メカニズムをできるだけ簡単に理解できるよう記事を書いてみました!

化粧品のアレルギーとはそもそもなんなのか?どうすれば防げるのかを知って、コスメ選びに役立ててみてくださいね。アレルギーになりやすい成分と対策できる成分も一緒にご紹介しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。

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アレルギーの大前提

そもそも、アレルギーというのは花粉・ダニ・カビ・金属・洗剤などを使うと、くしゃみが出たり肌に異常をきたすというイメージはありますが、化粧品も同様です。

大前提としてアレルギーは「特定の物質に対して、免疫が起こす過剰反応」と言えますが、化粧品の場合はそれが皮膚上で起こる反応ということになります。特定の物質というのは人によって異なりますが、反応自体はある程度決まっています。

アレルギー反応は即時型と遅延型に分かれますが、化粧品に関するアレルギー反応は基本的に即時型となります。化粧品を使って約15分~20分で最大反応に達しますが、主に以下のような種類があります。

・じんましん
・むくみ
・皮膚炎(炎症)
・かぶれ

炎症とかぶれはほとんど同じですが、これらの症状が出た場合はアレルギーを起こしている可能性があります。肌がぴりぴりしたりするのも、炎症やかぶれを起こしている場合が考えられますね。

化粧品アレルギーのメカニズム

アレルギーの原因物質が配合された化粧品を肌につけると、皮膚や粘膜からアレルゲンが体内に侵入します。すると様々な細胞が順々に反応を起こし、最終的に「ヒスタミン」と呼ばれる物質が放出されて、むくみやじんましん・炎症が起こるという反応になります。

ちなみに鮮度がおちたサバ🐟にはヒスタミンが発生することから、サバを食べてじんましんが出た、という人もいますが、こちらは厳密に言うとアレルギー反応ではありません。

化粧品アレルギーが発生するタイミング

仮に「私のアレルゲンはコレ」というのが分かったとしても、いつでもアレルギーが発生するというわけではありません。

もちろんそういう場合もあるのですが、基本的にはアレルギー反応を起こしやすいタイミングは、肌が弱っているときです。

・アトピー性皮膚炎
・肌荒れ
・敏感肌
・心身の不調

といった要因から、肌のバリア機能が弱っている時はアレルギー反応を起こしやすいです。
上記をはじめとして、加齢・季節によって極度の乾燥肌になっている人も、セラミド不足でバリア機能が弱っているため、こういったアレルギーには気を付けた方がよいと言えるでしょう。

化粧品アレルギーを防ぐために

化粧品アレルギーを防ぐためにはいくつかの方法があります。肌が敏感なときには新しいコスメは使わない・パッチテストを行うといった方法ももちろん大事ですが、ここではアレルギーを起こさないために効果的な方法を3つご紹介しておきたいと思います。

化粧品アレルギーを防ぐ方法①バリア機能改善

まず第一に皮膚のバリア機能を高めることが大切です。アレルゲンが配合されていても、バリア機能が正常であればアレルギー反応が起きない可能性が高まります。

具体的には

・肌のセラミドを減らさない&増やす
・肌のターンオーバーを整える

上記2点が重要となってきます。セラミドについては、セラミド配合のコスメは色々とありますが、おすすめは天然セラミドである「セレブロシド」が配合されたコスメ

高価格な成分ではありますが、人の肌に存在するセラミド12種のうち、7種類を含む唯一のセラミドなので、効率的に肌のセラミドを補給できますよ。

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化粧品アレルギーを防ぐ方法②自分のアレルゲンを知る

自分の体にはどの成分がアレルゲンとなるのかを知っておくのも大切です。アレルギーを起こしやすい成分というのもありますので、肌に異常があった化粧品の全成分表記をチェックしてみましょう。

また、それだけでは100%分かるわけではないので、使用する前にパッチテストを行うなどして見極めることも必要ですね。

香料

香料はかぶれを引き起こす原因第一位の成分です。とくに石油から作られた合成香料が入っているタイプは使わない方がよいでしょう。

着色料

着色料もアレルギーとなりやすい成分です。そもそもスキンケアにおいて着色料を配合する必要はほとんどありませんので、入っていないに越したことはありませんね。

ハイドロキノン

色素沈着を抑制する美白成分として化粧品に配合されています。濃度が薄ければ特に何も感じない人もいますが、アレルギー性を起こす可能性がある成分なので注意しましょう。

メチルパラベン

防腐剤として化粧品に配合されることが多い成分です。アレルギーとまではいきませんが、皮膚への刺激を起こすことが報告されているため注意が必要な成分です。

化粧品アレルギーを防ぐ方法③抗アレルギー成分を知る

先ほどアレルギー反応はヒスタミンが原因だとお伝えしましたが、ヒスタミンが分泌されてアレルギー反応が起こるまでにはいくつかの工程があります。

その工程を抑制する成分が抗アレルギー成分です。

こういった成分が一緒に配合されていると、アレルギーを起こさず化粧品を使える可能性が高まりますよ。ちなみにこの工程は5段階あり、成分によってどの段階を抑制できるのかは異なります。自分の肌にはどの段階が重要かまでは知る必要はありませんが、どの成分が抗アレルギー成分なのかだけでも知っておくとよいですよ。

それでは抗アレルギー成分というのはどんなものがあるのか、天然成分を中心にご紹介しておきたいと思います。全成分表に以下の成分が入っていたら、抗アレルギー効果を期待していいですよ。

オウゴンエキス

コガネバナと呼ばれる植物の根などから抽出できる天然の植物エキスです。ヒスタミン抑制してアレルギーを抑える効果があります。また、抗炎症作用・色素沈着抑制作用・紫外線防御作用といった多様な効果も有しています。

エイジツエキス

ノイバラから水などで抽出して得られる天然の植物エキスです。ヒスタミンを抑制してアレルギーを抑える効果と共に、保湿作用も有しています。

ウンシュウミカン果皮エキス

ウンシュウミカンの果皮から水などで抽出さらた天然の植物エキスです。ヒスタミンを抑制してアレルギーを抑える抗アレルギー作用を持っています。

アルニカエキス

抗アレルギー成分です。ヒスタミンとヒスタミンから生まれるヒアルロニダーゼを抑制してアレルギーを抑える効果があります。

カミツレ花エキス

カミツレ(カモミール)の花から抽出される植物エキスです。紫外線防御作用目的で化粧品に配合されますが、肌荒れ改善作用も認められています。

オトギリソウエキス

オトギリソウから抽出される天然の植物エキスです。メラニン生成を抑制する効果と共に、ヒスタミン抑制・ヒアルロニダーゼ活性素材作用をもつ抗アレルギー成分です。

まとめ

アレルギーを防いでスキンケアライフをもっと楽しもう

いかがでしたでしょうか?色々なスキンケアを試しては、肌に異常があるとなんだかもう新しいのを試すのもおっくうになってしまいますよね。
筆者も新しいコスメを試すときのわくわくは未だにありますが、成分のことを知るだけで昔に比べるとかなり肌に合うコスメを選択できる確率が上がったと思っています。

ぜひ色々な成分のことを知って、皆さんも自分の肌に合うコスメに出会う可能性を広げてみてくださいね。

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この記事を書いたライター
サビーナウェルネスマガジン 編集部

サビーナ自然化粧品 美容部員によるメディア「美肌コラム」の編集部です。スキンケアやヘルスケアなど、肌に良い事、美肌、エイジングケアに関する事について様々な観点から記事を書き発信しています。