スキンケアで「何もしない」はOK?期待できる効果ややり方
女性だけでなく、男性にも広がりを見せているスキンケアですが、毎日スキンケアを行っていると、ふと「何もしない日があってもいいのでは?」と疑問が浮かぶこともあるでしょう。
スキンケアを何もしない日を作ることは「肌断食」とも呼ばれ、肌を休ませる方法として効果を実感する人もいます。しかし、継続してスキンケアを何もしないと、肌にどんな影響を与えるのかも気になる所。
そこでこの記事では、スキンケアをしないとはどういうことなのか、肌にどんな影響があるのかなどを解説します。自分に合ったスキンケアを実践できるよう、参考としてみてください。
何もしないスキンケアとは?
スキンケアをしっかり行っていても悩みが解決しなかったり、肌が荒れてしまったりという経験はありませんか?また、スキンケア用品の中には香料や人口的に作られた成分が入っているものも存在します。
もちろん、肌に使用して問題ないものだけが使われていますが、敏感肌の人や肌の調子が変化しやすい人は、肌に負担を感じることがあるかもしれません。
何もしないスキンケアとは、洗顔フォームから化粧水や乳液、クリームなどのスキンケア製品メイクを使わない期間を作る方法です。
この期間は「肌断食」とも呼ばれ、化粧水や乳液といったスキンケアや、メイクアップアイテムなどの普段使っているものを使用せずに過ごします。期間に決まりはなく、1日だけ行う人もいれば、ライフスタイルとして取り入れる人もいたりさまざま。
洗顔時も洗顔フォームは使用せず、水やぬるま湯で洗顔し、洗顔後の化粧水や乳液など保湿アイテムも一切使用しません。その後のメイクも何もせずに素顔のままで過ごすというのが何もしないスキンケアのケア方法です。
スキンケアをしないことで肌を休ませる効果があることはわかりますが、肌を休ませるとどのような効果が期待できるのでしょうか?続いてはそれを見ていきましょう。
何もしないスキンケアをすると?
何もしないスキンケアで主に得られるメリットとしては、次のようなものがあります。
・肌の乾燥が改善することがある
・角栓が目立たなくなることがある
・摩擦による肌ダメージを軽減できる
・スキンケアの費用や時間を削減できる
何もしないスキンケアは、肌を触る回数が減るため、摩擦によるダメージは確実に減らすことができます。また、スキンケア製品を使用しなくなるため、費用や時間の面でも目に見えて効果があるでしょう。
しかし、最も重要な肌質・肌の状態改善は、相性など個人差があるため、一概に「よい効果がある」とは言い切れません。人それぞれ、効果は異なります。
また、一般的な皮膚の構造や現代の肌環境で考えてみると、何もしないスキンケアの中には期待できないこともあります。それは肌の治癒力向上や乾燥対策・ニキビやシミ・毛穴・角栓などの予防や改善です。
私たちは普段、紫外線やアレルギー物質・乾燥など、外部からの刺激にさらされています。そのため、完全にスキンケアをシャットアウトすると肌のバリア機能を充分に維持することが難しくなってしまうでしょう。
また、洗顔やクレンジングを行わない何もしないスキンケアは、皮脂汚れや古い角質・乾燥や紫外線により肌のバリア機能が低下してしまう原因になる危険性もあります。
何もしないスキンケアは手間や時間を軽減できるものの、肌にダメージを与えてしまうことになりかねないのです。
何もしないスキンケアは習慣的に行うものではなく、肌の調子がよくない時に一時的に「肌断食」をして肌の様子を見る程度にとどめた方がよいでしょう。
いきなり何もしないのはおすすめできない
突然、何もしないスキンケアをしてしまうと肌も驚いてしまい、トラブルを招いてしまう可能性があります。
いつものスキンケアにプラスして新たなアイテムを試してみるといった場合であれば、使用感や肌の調子から自分の肌との相性を確かめることができます。新たなスキンケアを試して違和感などがある場合は、その都度使用する量や頻度を調整したりしてトラブルを防げるでしょう。
しかし、スキンケアのすべてを排除する何もしないスキンケアでは、使うアイテムもないため、調整ができません。効果を実感するにはある程度の日数が必要です。また乾燥や何らかの肌トラブルが発生してもすぐに対処をするのではなく、様子を見ることになります。
そのため、日が経つにつれ肌が慣れることもあればダメージが深刻化してしまう恐れもあるのです。実践してみて明らかに肌の様子がおかしい場合は、中断した方がよい場合もあるため、見極めも大切です。「実践してみたいけど心配」という方は医師と相談して行うのが無難です。
最低限のスキンケアだけで、肌を休ませるのがおすすめ
スキンケア用品の多くは、肌の自然治癒力を向上させるサポートをする成分が入っています。しかしもともと敏感肌の場合や、体調が悪く肌が敏感になっている場合などは、そのときの状況によって肌に悪影響を与えてしまうこともあります。
肌にトラブルが発生してしまったら、何もしないスキンケアで肌断食をするのもひとつの手。肌を休ませることで肌トラブルが改善するかもしれません。
朝の洗顔は洗顔料を使用せず、水やぬるま湯で洗顔したり、どうしてもメイクをしなくてはいけないときは、純石けんなど肌に優しい石けんで落とせる程度のナチュラルメイクにしてみてください。乾燥が気になる部分は、ワセリンなどの無添加の保湿剤で充分保湿ができるため、部分的に塗るケアなどもおすすめですよ。
まとめ
今回は、何もしないスキンケアとはどういうことなのか、どんな効果をもたらすのかなどを解説しました。
何もしないスキンケアの効果は人それぞれ異なり、効果が現れるまでの時間が長い人もいます。日々のスキンケアでなかなか治らない肌トラブルが発生した場合は、「肌断食」で肌を休めてみましょう。
敏感肌の人や、自身の肌状況が何もしないスキンケアに合うのかどうかが心配な方は医師に相談してみてください。正しく何もしないスキンケアを実施して、健やかな肌を取り戻しましょう。