日本酒は塗っても肌に良い!日本酒美容の効果とは?
日本人の間で親しまれてきた日本酒。海外にもファンが多いお酒ですが、実は美容にもよいとして女性の間で注目されています。元に、酒を造る杜氏の手が美しいのがその証拠。ということで今回は、日本酒に期待できる美容効果について説明していきます。
日本酒に期待できる美容効果
日本酒には非常に多くの成分が含まれており、美容に役立つとされています。以下にまとめたので、チェックしてみてください。
美白作用
まず、日本酒造りで生まれる「酒粕」に含まれるアルブチンという成分に注目。これは、美白化粧品に配合される成分でもあり、メラニンの生成を抑える働きがあります。シミができにくい状態へ導くだけではなく、できてしまったシミにもアプローチできますよ。
また日本酒に含まれる遊離リノール酸という成分も、高い美白作用を持ちます。使い続けることで、肌の透明感も増していくでしょう。
ターンオーバーの正常化
肌に老廃物や古い角質などが溜まっていると、ターンオーバーが乱れてしまいます。その結果、メラニンの排出もうまくいかず、シミができやすい状態になってしまうので注意が必要です。
日本酒に含まれるフルーツ酸(AHA)は、ピーリング系のスキンケア用品に含まれる成分。古い角質を除去して、肌の生まれ変わりを助ける働きがあります。肌のターンオーバーが正常に戻りやすくなるので、メラニンの排出などもスムーズになり、色素の沈着を抑えられますよ。
ニキビケア
20歳前後から起こり始める大人ニキビは、ターンオーバーが乱れることによって起こります。日本酒成分によって前述のように肌の代謝が進むと、老廃物がたまりにくくなり、ニキビをできにくくする効果も。
また、素肌の保湿機能も正常に戻り、これもニキビ肌の改善に有効です。肌がどんどん健やかな状態に変化していくことで、できてしまったニキビも改善されやすくなり、その後もできにくい状態を継続することができます。
ハリやツヤの向上
年齢とともに、素肌のハリツヤの低下に悩み始める人も増えてきています。しかし心配はいりません。ここでも日本酒に含まれる成分が役立ちます。
日本酒に含まれるα-EGという成分は分子が細かく、真皮まで届きやすいのが特徴です。コラーゲン産出に関わる成分で、いち早く真皮に届いて働きます。
また、α-GGという成分にも注目。こちらの成分もコラーゲンやヒアルロン酸の生成を助ける働きがあり、ハリやツヤの向上に役立ちます。
デトックス作用
素肌に老廃物が溜まったままだと、メラニンの排出も滞って、どんどんシミができやすい状態になってしまいます。また、古い角質が溜まって肌がごわごわしたり、黒ずんだりして美容には悪影響しかありません。
日本酒を飲むと、体温が2〜3度上昇し、体の熱を保つことが可能です。体温が上がることで血行が促され、代謝が上がって老廃物の排出が進みます。また、血液の循環がよくなることで皮膚表面の循環もスムーズになり、栄養を全身に効率的に届けられて、冷え性やむくみなどの悩みも改善されやすくなります。
保湿作用
乾燥肌で悩んでいる人にも、日本酒美容はおすすめです。日本酒には豊富な種類のアミノ酸が含まれているのですが、その中でも注目はNMF(天然保湿因子)。もともと人の体内にも存在する成分なので肌への親和性もあり、馴染みやすいメリットがあります。
日本酒には20種類以上ものアミノ酸が含まれていますが、中でも代表的な成分とされるのが、このNMFです。肌が敏感な人でもトラブルが起こりにくいので、近年注目されている成分でもあります。肌の潤いを保持する働きがあるので、乾燥しやすい素肌をケアすることが可能です。
シワやたるみのケア
シワなどと同様に老け顔の原因となってしまうのが、シワやたるみです。これは、コラーゲンなどの弾力成分が減少したり、肌の酸化によって引き起こされる厄介なもの。エイジングケアをするのであれば、必ず対策をしなければならない部分です。
日本酒には、フェルラ酸という成分が含まれています。これは高い抗酸化作用を持つ米ぬか由来の成分で、細胞を活性化させる働きがあります。酸化しにくい素肌に導いてくれるので、ハリの溢れる若々しい状態を保つことが可能です。
日本酒美容の方法
ここまで、日本酒の成分で期待できる様々な美容効果について紹介してきました。日本酒は気になっているけれど、アルコールに弱い人は飲むのをためらってしまうこともあるでしょう。しかし、日本酒美容の方法は、飲むことだけではありません。様々な方法で、日本酒を美容に役立てることができるのです。と言うことでここからは、日本酒美容の方法について触れていきます。
飲む
アルコールを摂取することに抵抗がないのであれば、お酒を飲むとことでも美容作用は得られます。ただ、アルコールは節度を守って摂取することが大切。適量は1日あたり180〜360mlとされているので、飲みすぎには注意しましょう。
アルコールが苦手な人や初めての人は、毎日摂取しなくてもOK。2〜3日起きなど、無理のないペースで定期的に飲んでいくと良いでしょう。また、日本酒はゆっくり飲むことが大切。一度に大量に飲むと体に負担をかけてしまうので、要注意。また、空腹の状態では酔いが回りやすいので、少しお腹に食べ物を入れておきましょう。もしくは、水を飲みながら交互に摂取するのがおすすめです。
アルコールに含まれるアデノシンという成分は、血管を拡張させる働きがあります。体温を上げて一定に保つことができるので、冷え性の人にもおすすめです。
化粧品として取り入れる
日本酒を飲むのは苦手という人は、化粧品として取り入れてみてはいかがでしょうか。近年では、日本酒を使った化粧品も増えてきています。また、日本酒化粧品は、手作りすることもできます。
まず、純米酒と精製水、グリセリンを用意しましょう。精製水がないという場合には、ミネラルウォーターでも代用できます。
手順としては、最初に透明なガラス容器などに、純米酒と精製水を1:1の割合で入れて、軽く混ぜてください。そこにグリセリンを数滴入れたら完成です。香りをつけたい場合には、グリセリンと一緒に精油を混ぜる方法もあります。
酒風呂に浸かる
少し贅沢な方法ではありますが、酒風呂に浸かるのもおすすめです。やり方は非常に手軽で、お湯を張った浴槽に、コップ2杯ほどの日本酒を入れれば完成。あとは入浴すればOKです。
酒風呂のメリットは、浸かるだけで平均0.5〜1℃ほど、体表温度が上がること。上がった状態のまま保持できるので、冷え性の人にもおすすめです。体の温度を保つ働きは市販の入浴剤と比較しても優れており、冷えによる乾燥なども抑えられます。
また、日本酒の原料である麹に含まれるコウジ酸は、メラニン色素の生成を抑える働きがあります。
まとめ
今回は、日本酒に期待できる様々な美容効果を紹介するとともに、おすすめの日本酒活用法についても触れてきました。多数の美容成分を含み、肌をより綺麗に導くことができる日本酒は、無限のパワーを秘めています。
飲んでも塗っても入ってもおすすめなので、ぜひいつものスキンケアに役立ててみてください。