美肌にオススメの北海道温泉レビュー~番外編~
先週から始まった北海道 美肌温泉レビューシリーズ。
今週はレビューでは無いのですが、前回お伝えした、そもそも”美肌の湯”と呼ばれる泉質には決まりがあるという点について深堀してお伝えしておきたいと思います。
美肌の湯の泉質について
前回もお伝えした美肌の湯の泉質『四大美人泉質』。
温泉の泉質がこの泉質であれば基本的に美肌の湯と呼ばれています。
一つずつどんな泉質が見ていきましょう。
炭酸水素塩泉
こちらは前回のレビューでご紹介した積丹の『岬の湯』さんの泉質でもありますね。美肌効果としては皮膚を軟化してくれたり、不要な角質、皮脂を落とす効果があります。
炭酸水素泉の中にも種類があるのですが、そのほとんどがアルカリ性で、入浴している時にトロっとした質感になるのが特徴です。
ただしお湯から出た後は乾燥しやすくなる為、保湿ケアを重点的に行う必要があります。
特徴
含まれる成分…炭酸水素
美肌効果…肌の角質、毛穴汚れ、皮脂の除去によるターンオーバー回復効果、メラニン排出効果、疲労回復
北海道の炭酸水素塩泉
・十勝川温泉
・ニセコ温泉
・美唄温泉
・洞爺湖温泉
・支笏湖温泉
・積丹温泉
・ウトロ温泉
・芦別温泉
etc…
炭酸水素塩泉の温泉は北海道にもたくさんあります。ただ炭酸水素以外の成分によって結構変わるので、色々行ってみると面白いですよ。
硫酸塩泉
こちらは肌の余分な皮脂をとってくれる効果があります。炭酸水素塩泉と同じような効果っぽいですが、こちらは入浴後も肌がしっとりして温泉パック状態になり、湯冷めしにくいのが特徴です。ただ人によっては乾燥する方もいるみたいなので、そんな人は温泉から出た後の保湿ケアはしっかり行いましょう。
特徴
含まれる成分…硫酸
美肌効果…保温、保湿効果により冷え性や皮膚乾燥症に効果あり
北海道の炭酸水素塩泉
・旭岳温泉
・小樽温泉
・カルルス温泉
・北見温泉
・キロロ温泉
・ニセコ温泉
etc…
硫黄泉
硫黄泉はTHE温泉!と思われるような匂いが特徴です。北海道だと登別なんかが有名ですね。卵の腐ったような匂いと言えばお分かりになるかと思いますが、皮膚への浸透率が高い為、少し刺激が強く、湯あたりに注意しないといけません。
『湯あたり』…温泉に入る事で、含まれる成分が原因で頭痛やめまい、発熱などの体調不良を引き起こす事
特徴
含まれる成分…硫黄
美肌効果…アトピー、皮膚炎など
北海道の炭酸水素塩泉
・登別温泉
・旭川温泉
・函館大船温泉
・白老町虎杖浜温泉
・富良野島の下温泉
etc…
弱アルカリ性泉質
酸性、中性、アルカリ性というのは聞いた事がありますよね。pH値と呼ばれる数値で、数値が高くなるとアルカリ性、低いと酸性、中間が中性となり、中性よりのアルカリ性を弱アルカリ性と呼びます。
洗顔やボディソープでは弱酸性とかよくききますよね。
この弱アルカリ性は温泉のpH値によって決まるので、入っている成分濃度は関係なく、単純温泉でもありえます。
ん?単純温泉って何?
はい、単純温泉については少し説明する必要があると思ってました。簡単に言うと、温泉の効能成分が規定値に達していない温泉。つまり薄い温泉という事になります。
え!薄いんだ。という事は効能も薄かったりするって事?
効能成分が薄いという事は、そういう事ですね。ただそれは必ずしも悪い事では無くて、成分が薄いという事は『やさしい温泉』という事でもあるんです。
なるほど!濃度が濃くて湯あたりしてしまう人なんかは肌に優しい方が良いって事か!
そうなんです。具体的には子供やお年寄りなど、刺激に敏感な方でも安心して入れるんですよ。
ちなみにこの『単純温泉』は日本で一番多い泉質でもあります。
あ!分かった!単純温泉であっても、pH値がアルカリ性であれば美肌の湯になるって事か!
正解です。炭酸水素塩泉や硫酸塩泉、硫黄泉はそれぞれ、炭酸水素、硫酸、硫黄を規定値以上含まないとそう呼べないのに対し、アルカリ性は泉質のpH値によるものなので、単純温泉でも美肌効果が期待できるんです。
うんうん、なんとなく分かってきたぞ。
ちなみに単純温泉はその優しい泉質から、自律神経不安定症や、不眠症、うつなどにも効果があると言われているので、ストレスケアにもオススメです。
なんだが温泉って言っても色々あって結構奥が深いんだね。
ですよね。北海道だけでも色々な温泉地があるんですけど、いつか全国美肌温泉地巡りシリーズもやりたいなと思ってます。
楽しみにしてま~す☆
最後に
美肌の湯の基準について、深く知れたかと思います。北海道は温泉地数全国No1。
まだまだたくさん行けてない所があるので、どんどん行ってみたいな~と思ってます。
それではまた次回お会いしましょう♪